
切らずに、痛みの原因へアプローチする慢性疼痛の新しい選択肢
「何ヶ月も治療しているのに痛みが改善しない」
「手術はできれば避けたい」
整形外科では、診断はついていても決定的な治療法がない慢性的な痛みが少なくありません。
そのような「治りにくい痛み」に対する新しい治療法が動注治療です。
わせだ整形外科では、2014年にこの治療を開発したオクノクリニック(奥野祐次先生)とライセンス契約を結び適切な技術のもとで治療を行っています。
痛みの原因「モヤモヤ血管」とは
近年、慢性的な関節痛や腱の痛みの部位では異常な新生血管(モヤモヤ血管)が増えていることがわかってきました。
この血管の周囲には痛みを伝える神経が増えるため炎症が長引き、痛みが慢性化すると考えられています。
痛みが続く理由
- 異常血管が増える
- 神経が増える
- 炎症が持続する
この状態が慢性疼痛の原因になると考えられています。
動注治療の仕組み
動注治療は慢性的な関節痛や腱の炎症(ヘバーデン結節、肩こり、足底腱膜炎など)の原因となる「モヤモヤ血管」に、分子量の大きい抗生物質を直接注入して塞栓する治療法です。
手首・肘・足首・膝などの動脈から細い針を用いて薬剤を注入し異常血管へ直接アプローチします。
使用する薬剤:イミペネム・シラスタチン
この薬剤を異常な新生血管に送り込むことで
- 痛みの原因となる血管を減らす
- 慢性炎症を抑える
ことで痛みの改善を目指します。
動注治療の特徴
切らない治療
細い針で行うため体への負担が少ない治療です。
短時間の処置
超音波(エコー)ガイド下に血管を確認しながら行います。
処置時間は約10分程度です。
日帰り治療
入院は不要でその日のうちに帰宅できます。
痛みは徐々に改善する
― 持続する炎症に対してアプローチする治療 ―
動注治療では、痛みの原因と考えられる異常な新生血管にアプローチします。
薬剤により血管の流れが変化しても、長期間にわたり刺激を受け続けていた神経の過敏な状態がすぐに正常化するわけではありません。
慢性疼痛では、血管の増生だけでなく、神経の感受性が高まっている状態(神経の過敏化)が関与していると考えられています。
そのため、炎症の鎮静化や神経の興奮が落ち着くまでに一定の時間を要します。
多くの場合、痛みは数日から数週間かけて徐々に軽減していきます。
急激に変化するというよりも、「気づいたら楽になっている」という経過をたどることが少なくありません。
このような疾患に適応があります
慢性的な炎症による痛みが対象です。
手・指
- ヘバーデン結節
- 母指CM関節症
肩
- 五十肩(肩関節周囲炎)
- 慢性的な肩こり
肘
- テニス肘
- ゴルフ肘
膝
- 変形性膝関節症
足
- 足底腱膜炎
- 外反母趾
- アキレス腱炎
数ヶ月以上続く慢性的な痛みが主な対象です。
モヤモヤ血管簡単チェック
次の項目に2つ以上当てはまる場合、モヤモヤ血管による痛みの可能性が非常に高くなります。
- 自分の指で押してみると、明らかにほかの場所に比べて痛い場所がある(圧痛がある)
- じっとしていても痛む
- 就寝前、就寝中の寝返りなども痛む
- 朝起きた時の動き出しが痛い
- 立ち上がり、不意の動作などの動き出しが痛い
- 痛みの感じ方は、ズキズキ、ジンジン、チクチク、重く感じるなどと感じるような痛み
- 痛い場所が赤くなったり、腫れることがある(腫れている)
- 天気によって痛みが変わる クーラーにあたると痛い
- お酒を飲んだ後に痛みが増す
- 激しく運動した後に痛みが増す
治療費用(税込み)
本治療は保険外診療です。
| 対象疾患 | 片側 | 両側 |
|---|---|---|
| ヘバーデン結節・CM関節症 | 33,000円 | 44,000円 |
| 足底腱膜炎・外反母趾・膝など | 38,500円 | 49,500円 |
| 五十肩 | 38,500円 | 49,500円 |
| 料金(税込) | |
|---|---|
| 手の動注(片側) | 33,000 |
| 手の動注(両側) | 44,000 |
| 肘・膝・足の動注(片側) | 38,500 |
| 肘・膝・足の動注(両側) | 49,500 |
| 五十肩の動注(片側) | 38,500 |
| 五十肩の動注(両側) | 49,500 |
※ 同一部位の場合、2回目以降は初回注射から1年間は上記の半額となります。
※ 五十肩は血管走行の個人差により治療が適応にならない場合があります。
よくあるご質問
Q. 副作用はありますか?
重篤な副作用は多く報告されていませんが
- 内出血
- 一時的な腫れ
- 薬剤アレルギー
が起こる可能性があります。
Q. 何回くらい必要ですか?
症状によって異なりますが
- 1回で改善する方もいます
- 多くは1ヶ月間隔で2回程度
- 症状が強い場合3〜4回
を目安に行います。
当院の治療方針
わせだ整形外科では
などを組み合わせながら
できるだけ手術に頼らない治療を行っています。
動注治療もその選択肢のひとつとして患者さんの状態に応じてご提案しています。