鍼灸治療の歴史
鍼灸は、奈良時代に中国の僧侶により仏典とともに日本に伝えられ、漢方医学とともに日本社会に定着しました。江戸時代に入ると、鎖国の影響もあり独自の進化を遂げてきましたが、明治になると東洋医学は西洋医学にとって代わられました。しかし、鍼灸はその効果から、民間医療として根強い支持を得てきました。近年、鍼灸による鎮痛効果発現のメカニズムとして次のような研究結果が報告され、古くて新しい治療として再び注目されています。
鍼灸治療の効果
- 鍼刺激が中枢神経の中に痛み止め物質を放出させ、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。
- 鍼刺激が脊髄神経に作用して痛みを感じにくくさせます。
- 鍼刺激が末梢神経での痛みの伝達をブロックします。
- “ツボ”への針刺激により痛いという感覚を鈍くします。
- 筋肉の緊張をゆるめ血行状態を改善します。
当院では西洋医学による治療では改善しない慢性の腰痛や肩こり、ひざの痛みを持った方に鍼灸治療をお勧めしておりますが、痛みだけでなく、身体のさまざまな症状に効果があります。
鍼灸刺激は神経を刺激して血行を促進して痛みや疲労の原因となる物質を排出したり、自律神経に作用して胃腸や心臓・血管などの働きを調節したり、免疫力を高める働きがあることがわかっています。また、心身のリラクゼーション効果や健康を維持し病気を予防する効果も期待されています。
鍼治療では、直径0.12~0.18mm程度の極めて細いステンレス製の使い捨て鍼を使いますが、ほとんど痛みはありません。
灸の方法には、もぐさを直接皮膚の上に乗せて着火させる直接灸と、皮膚との間をあけて行う間接灸があります。当院では台座灸という間接灸を使用しておりますやけどの心配はありません。また、灸は鍼灸師の指示に従えば、自宅でも行うことができます。
鍼灸治療受診までの流れ
*治療はすべて予約制です。
- 受付で予約をお取りください。
- 問診表と施術申込書をご記入ください。
2024年5月から鍼灸の施術時間、曜日が変わります。1枠40分、80分、120分の3コースとなります。
施術日は水曜日と日曜日の午前・午後(わせだ整形外科休診日)となります。
*誠に勝手ながら労災、自賠責の患者さんは施術の対象外とさせていただきます。
メニューと料金(税込み)
*これらの治療はすべて自費診療となります(同日にクリニックの診療を受けることは出来ません)。
40分コース | 4,400円 |
---|---|
80分コース | 8,800円 |
120分コース | 13,200円 |
初めての患者さんは問診のため80分以上の予約が必要となります。またカルテ登録のため施術前に一度、わせだ整形外科の診察日にお越しください(医師の診察は必須ではありません)。
*誠に勝手ながら原則として労災、自賠責の患者さんは受け付けておりません。