外傷を中心として整形外科
領域全般の診療を行い、
“足の外科”の領域に精通。
私はこれまで整形外科医として慶應義塾大学病院、そしてその関連の市中病院で働いて参りました。2021年6月から、狛江の地で“わせだ整形外科”を開院いたしました。若いころは外傷を中心として整形外科領域全般の診療を行い、様々な疾患に対応できるようになってからは“足の外科”の領域を深く勉強し、診療も専門領域に特化して行うようになりました。特に手術は海外に留学して経験し、勉強して参りました。また、大学時代は6年間ラグビーに打ち込んでおりましたが、骨折などの怪我を何度も経験しました。このときに受けた治療やリハビリテーションの経験から、スポーツ整形の分野にも興味を持って治療に取り組んで参りました。
医者をやっていて一番喜びを感じるのは、
治療によって患者さんの症状が改善して、
笑顔になるのを見られたとき。
患者さんの笑顔を沢山見られるように、誠意を持って治療に取り組んで行きたい。
整形外科の治療には手術によらない方法で治療を行う「保存治療」と手術により治療を行う「外科的治療」とがあります。また、我が国の整形外科診療の9割が「保存治療」であることが統計から分かっております。すなはち、「整形外科」とはいえ、「外科的治療」によらない「保存治療」が整形外科の治療の主体となっているわけです。
一方、「注射してもあまり効いた感じがしない」という患者さんの声もよく聞かれます。また「できれば手術はしたくない」という患者さんも少なくありません。
「手術によらない方法での運動器疼痛および難治性疼痛の診療とその研究を行う医学の一分野」は「整形内科学」と提唱され、近年著しい進歩を遂げています。
運動器とは、骨や筋肉、関節のほか、脊髄や神経が連携し、身体を動かす仕組みのことですが、進歩の原動力となっているのは超音波診療の進歩に追うところが大きいと考えています。
エコーではレントゲンで見ることが出来ない骨以外の筋肉や腱、神経といった組織を見ることが出来、またMRIで見ることが出来ない筋肉や腱の動きを見ることが出来るのは診療に大きな強みとなります。また、ブロック注射などを行う際も、エコーを見ながら行うことによりターゲットをはずしにくくなると同時に血管など他の重要な臓器を傷つけるリスクを大幅に軽減することが出来るなど大きなメリットがあります。
当院では、超音波による診療以外にも「再生医療」や「動注療法」、「体外衝撃波」など先端の医療技術を駆使し、積極的に新しい「保存治療」を行っております。
医療技術が進歩した現在、日本人の平均寿命は延び続けておりますが、「平均寿命」に対し、自立した生活を送れる「健康寿命」が、男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かっています。これは支援や介護を必要とするなど、健康上の問題で日常生活に制限のある期間が平均で9~12年もあるということです。
平成28年度(2016年)の厚生労働省の調査では要支援・要介護になった要因として、認知症や脳血管疾患(脳卒中)を抑えて運動器障害が第1位でした。運動器の疾患や、加齢に伴う運動器の機能低下によって、容易に転倒しやすくもなり、怪我や骨折のリスクも高くなります。
骨や関節、筋肉など運動器の衰えが原因で、歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来たしている状態はロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)と言われております。
当院ではロコモ対策として骨粗鬆症や変形性関節症、脊柱管狭窄症などを対象に薬物や注射による治療に加え運動器の力の衰えに対する筋力やバランス力のトレーニングなどにも力を入れた治療を行なっております。
整形外科の診療においては疼痛の原因を調べるために痛い部位を押したり捻ったりすることがあります。また患者さんによっては的確な診断をするために長い時間を要することがあり皆様を長時間お待たせすることがあります。不快な思いをされるとは思いますが、ご理解のほどお願い申し上げます。
わせだ整形外科
院長 早稲田 明生
経歴
- 1989年
- 産業医科大学医学部 卒業
- 1989年
- 慶應義塾大学病院小児科
- 1991年
- 慶應義塾大学病院整形外科
- 1992年
- 静岡赤十字病院整形外科
- 1996年
- 慶應義塾大学病院整形外科
- 1997年
- 荻窪病院整形外科
- 2003年
- 国際親善総合病院整形外科
- 2006年
- 日仏整形外科学会交換研修生(France, Lyon, Clinique Emilie de Vialar)
- 2007年
- Netherland, Amsterdam, Academic Medical Center
- 2009年
- 慶應義塾大学病院整形外科
- 2012年
- 荻窪病院整形外科・リハビリテーション科部長
- 2019年
- 荻窪病院整形外科部長
資格・所属学会
- 医学博士
- 日本整形外科学会整形外科専門医
- 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医・スポーツ医・リウマチ医
- 日本足の外科学会評議員・学会認定足の外科認定医
- 日本靴医学会理事
- 日本骨粗鬆症学会認定医
- 米国足の外科学会*1会員
*1:American Orthopaedic Foot and Ankle Society - JOSKAS(日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)会員
- 日本骨折治療学会会員
- 日本整形外科超音波学会会員
- 日本整形内科学研究会会員